コンビニで医学部の大学生が泥酔。親の顔が見てみたい

数年前の事です。年が明けてすぐの朝、快晴の日でした。私はいつものように、いつものコンビニにタバコを買いに行きました。いつもと雰囲気が違いました。いつも笑顔で迎えてくれる店長の奥さんの顔がこわばっていました。思わず「何かあったのですか?」と聞きました。

店長の奥さんが言いました。「変な男がトイレに入ったり出たりしていたので、主人が今、外で説得しています」というのです。外に出てみると入る時には気付かなかった二人が見えました。一人は相手の肩に手を当て、もう一人はその手を払いのけようとしゃにむに手を動かしていました。

よく見ると押さえているのが店長で、押さえられているのがまるで高校生のような男でした。私は見かねて男に声をかけました。私の言葉にかえって来た言葉はまるで宇宙人の言葉のような支離滅裂な言葉でした。

泥酔状態でした。それでもやり取りしていたら急に興奮し始めた男は店長を激しく押して行きました。私はその男のベルト辺りにしがみついたのですが、ものすごい力で止まりませんでした。

とうとう店長の頭がガラスに当たり、ひびが入り店長は少し額を切りました。そこでやっとパトカーに乗った警察官が三人やって来ました。もっと通報を早くしても良かったのではないかと思ったのです。店長は現行犯逮捕されたその男に「俺が店長でなければ、とっくに殴り倒してやったんだぞ」と言っていました。

忍耐に忍耐を重ねていたようです。私はその男を取り押さえることができなかった非力を悔いました。また、かえって男の「火」に油を注いだのかも知れないと反省もしました。新聞に、この事件が報道されました。高校生のような男は某大学の医学部に在籍する男子学生でした。

どうやら店長は刑事告訴をしなかったようです。その直後に男子学生はすぐに大学に戻っています。まったくいい加減な人物だと思います。また家族は朝まで酒を飲んで泥酔していることを知らなかったのでしょうか。酒癖の悪い大学生の息子は、オリの中に入れることがふさわしいのです。

おかげで私も三時間の事情聴取を受けたのですから、心ある親なら関係したすなわち迷惑をかけた人間に一言あってもいいんじゃないかというのが私の言い分です。親も親なら子も子だという話なのです。